眠りについての豆知識

睡眠の大切さ

体は横になって休めば回復しますが、脳は眠ることによってはじめて休むことができます。充分な睡眠を取れない状態が続くと、脳が疲労を蓄積していくため、充分な働きができなくなってしまいます。

自律神経の視点から

人の内臓には、活発に動くための“交感神経”と休ませるための“副交感神経”があります。
この二つの神経の総称が“自律神経”です。この自律神経は、自分の意志で動かしたり、休めたりする事ができません。そのため、睡眠による脳の休息がとても大切なのです。
脳がきちんと休息できない事で、この神経伝達の働きが悪くなると、“自律神経失調症”(本来、悪い所がないのに、症状が現れてしまう)に、なってしまいます。

免疫力の視点から

私達が起きている間、エネルギーは脳に集中して送られています。なぜなら、脳がエネルギー不足で動かなくなってしまうと体全体が、大変危険な状態になってしまうからです。エネルギー確保について、脳は他のどの細胞よりも最優先されているといえます。
脳は起きていることによって、活発に動き、どんどんエネルギーを消費しています。
そのエネルギー消費率が下がるのは、眠っている間だけです。眠りによって脳が休息した状態になるからです。脳が休息し、余ったエネルギーは全細胞へ送られることになります。全細胞へエネルギーが行き渡れば、細胞自体が元気になります。元気な細胞が体を支えることによって、免疫力も高まるのです。

気持ちの視点から

寝不足な状態が続くと、イライラしたりしませんか?これは、脳が疲れたと言っている信号なのです。
イライラが続くと、些細なことで悲しくなったり腹が立ったりします。気持ちに余裕がなくなってしまうと、お互いを思いやる気持ちさえも減ってしまいます。

このように、睡眠は、介護する方にとっても、介護される方にとっても、とても大切なのです。
しかし、病状によっては、どうしても夜間交換をしなくてはならないこともあります。
病状が落ち着いて、トイレの心配だけでの夜間交換になったら、状態に合わせたおむつを選び、
夜はしっかり、睡眠が取れるようにしてください。

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